僅差があっても名乗れます。
巷に蔓延る「4K画質!」やら「4K解像度!」なんてうたい文句で広告しているテレビやカメラをみてどう思いますか?
そもそも「4K」ってなんやねんって思いませんでしょうか?
いつごろからか急に「4K対応」という広告でテレビやモニターなどほかにもカメラなどといった商品が続々と増えてきました。
「たぶん4Kは画質が綺麗なんだろうな」という印象くらいで考えている人も多いのではないでしょうか。
特に説明もされないまま巷に4Kという言葉が広まっていったのですが、「4K」という言葉がどういったものなのかをちゃんと理解していない人も多いかと思います。
なので少し説明していきたいと思います。
〇4KはFHD画質の約2倍の画質
4KはよくあるFHD画質の4倍の画素数の、映像や画像などの画質のことを言います。
とても細かな部分まで鮮明に描写されているもの、ということになります。
FHD画質(フルハイビジョン)とは1920×1080の画素数で構成されているものを指します。
まぁ、昨今のZoomなどのビデオ通話アプリでは、この解像度でビデオ映像が写し出されていることが多いのでなじみ深いかと思います。
https://corporate.wowow.co.jp/features/henai/2518.html
より画像引用
ちなみにHD画質とは画素数各横1280×縦720のものを指します。
なんかHD画質は思っているよりもそこまで綺麗でもないんですよね、少し粗が目立つようなイメージでしょうか。
映像なども少しだけ歪んで見えたりもします。
そしてそのFHDの、縦横の各方向の2倍の画素数で4K(3840×2160)の画素数になります。
つまり、
FHD 横1920×縦1080 = 2,073,600画素
↓ 横縦の数字に×2 ↓ 画素数に×4
4K 横3840×縦2160 = 8,294,400画素
という数字情報になります。
画面内ではピクセルという細かな小さな粒(四角いマス目のようなもの)があります。モニターなどに写し出されている画像や映像はこのピクセルで色情報が構成されており、横方向に3840個の粒が、縦方向に2160個の粒があるという意味になります。
ここで勘の鋭い人は気づくでしょう、
「4Kという名前のくせに、各ピクセルは4000越えてないじゃん」
ええ、そうです。一般的に4K画質と言われるテレビやモニターの幅の画素数が4000ピクセルを越えてないのです。
〇横 約4000 × 縦 約2000前後で「4K」を名乗れる
残念なことに、縦もしくは横の画素数が3840ピクセルで4000に近い数字であれば「4K」を名乗ることができます。
こちらはWikipediaことウィッキー先輩の、4K解像度について説明されてある記事の切り取り画像なのですが、赤線を引いてある箇所には「横4000×縦2000前後」と記述されています。
つまり3840は「だいたい4000」なので4Kなのです。
あたまに「4」と付いてありながらも、4000もいっていないのです。。。
なんか無理やり感があって嫌ですよね、
ちなみにFHDは別名「2K」なのですが、前述のとおり画素数は1920×1080でありどちらの数字も2000は超えてないのにもかかわらず「2K」をほざいています。
4Kの上の8Kですら7680×4320とこちらも8000を超えていないのにもかかわらず、8K を名乗っています。
4Kを最初に命名した人は偶数でないと絶許マンなのかな?
まぁ確かに、コンピュータ数値は2の累乗で考えていくことが多いからね、画素数もそんな感じに従うのだろうか。
〇「K」ってなあに?
上に貼り付けたWikipediaの画像に書いてあるのですが、
4Kとかの「K」はいわゆる「キロ」を表しています。
キロとは1000の数字を表します。メートル法やファイルの容量でも使われることがある単位ですね。
パソコンのファイルでは「○○キロバイト」という使われ方をします。
4Kは4000の画素数で4×1000(K)であり、実際には4000には届いていない3840の画素数でだいたい4000=4Kということになります。
ちなみに僕はこのKを、ネトゲ用語で「1k、10k」の「k」という単位が元なのかな?と思っていました。
こちらも「k」という単位は、キロの1000を意味しておりゲーム内アイテムの値段なんかをチャット画面に打ち込むときに使用される言い方です。
たとえばゲーム内における通貨が「ルピー」であれば1000ルピーと言われるかと思いますが、ネトゲ内においてのチャット会話では「ルピー」という文字をいちいち打ち込むのは面倒くさいので、「k」という言われ方をしています。
そして1000ルピー=1kと言い換えてチャット画面に打ち込むのです。
そのため僕はこのkが、4KとかのKであるのかと思っていました。
ちなみにkの上はM、G、Tと続いておりそれぞれパソコンのファイル容量などの重さの単位であるキロ、メガ、ギガ、テラからとっているものです。
僕はキロ、メガ、ギガ、テラをそれぞれの頭文字をとって「キメジテ」(ギガに当たる「ジ」はギガのGをジと言っている)で覚えています。
キメジテ=「決めじ手」なんかで覚えると、ゲームの技っぽくてちょっとカッコいいので覚えやすいと思います。
ハイ、どうでもよかったですね。
〇「4K」は浸透していても、ちゃんと意味を分かっている人が少ない
僕の知りあいに「4Kって何のことを言っているかわかる?」と聞いてみたところ、「なんか綺麗な映像のテレビとか」という返答が来たので今回の記事を書いた次第です。
昨今のスマホは4Kビデオ撮影を謳っている製品が多いですが、簡単に言ってしまえば鮮明で綺麗な映像であり、人の顔写真であればその人の毛穴までじっくりと見れるというほどの鮮明さである画像の画素数を言っています。
よくYoutubeなどの動画サービスでは2160pの4K対応の動画もあります。言っておきますが4Kの画質ではネットワーク通信により負荷がかかるものとなってしまいます。
そのため高速かつ安定したネットワーク通信が行われていない限り、4K動画の視聴の際には動画がカクつくような映像になってしまいます。
↑実際にYoutubeには4K画質(2160p)の動画があるので適当に引っ張ってきました。
これは撮影機材が4K撮影対応のカメラでインターバル撮影という手法で撮られた東京の夜景の映像なのですが、見てわかるとおりにとても鮮明に写し出されています。
この動画を4K映像対応のパソコンモニターやスマートフォンなどで見ればとても細かく鮮明で綺麗な映像が見れるかとも思います。
最近が4K映像が主流になってきてはいますが、4K映像を見るためにはもちろんのこと4K対応のテレビやモニターといった高スペックなものを手に入れない限りはうまく映像が表示されません。
当然4K対応テレビやモニターなどはそれなりのお値段がするので、お財布と相談して高画質を楽しむサービスであると言えます。
最後にちょっとした雑学なのですが、人間の目はどれくらいの画素数でしょうか?
調べた人がいるのですが、なんと5億7600万画素らしいです。
ちょっと今の技術ではこれをパソコンのモニターやテレビなどで再現するのには難しそうですね。
逆にこんな画素数のディスプレイがつくられた日には、ほぼ人間と目と同じ画質の映像を体感できるようになるのでしょうか?
そんな日はあと何百年後でしょうか?
それでは今回はこんな感じで終わりです。
ばいなら。