30回目 アーキス 『マエストロ2S』はトストス音のメカニカルキーボード
静音省スペースメカニカルキーボード。
先日、アーキスというメーカーの『Maestro2S』というメカニカルキーボードを新しく購入しました。
僕はこのキーボードが前々からずっと欲しかったので、2万円ほどはたいて静音設計である静音赤軸、そして英字配列を選んでAmazonで購入しました。
〇まず打感からチェック
まずはこのキーボードを買ってから最初に試したいことと言えば、その打鍵感です。
僕は以前は同じくメカニカルキーボードを使って作業をしていたのですが、青軸の安い中華性のゲーミングメカニカルキーボードを使っていたので、底打ち感である「ッカーン」みたいな音が打ち込むたびになっていたので少々耳障りでした。
そのメカニカルキーボードは↓下のAmazon商品画像にありますが、地味にパームレスト搭載であり、テンキーも付いていて側面がピカピカと光るので結構好きだったのですが、夜中に文字を打ち込むときには音が大きかったので今回の静音キーボードに変更することにしました。
かれこれ、2年以上もこのメカニカルキーボードを使用して文字を打ち込んだりの作業をしていたのでこのキーボードのパームレストがあることに慣れていたので逆にパームレストのないキーボードを使う時には少し違和感を感じていました。
そして今回購入して手元に来たのがアーキスの『Maestro2S』という、省スペースでテンキー搭載の少しお高めメカニカルキーボードです。
打ち込む前の前情報としては、「スコスコ感がある」という情報を聞いていたので静電容量無接点方式であるPFUや東プレのキーボードの近いのかな?と思っていました。
しかし、実際に何度か打ち込んだりしてみると、どちらかというとこのキーボードでの打感は「トストスッ」という音がする感じであるなぁと思いました。
これはたぶん、僕が見た前情報が間違えていただけかもしれませんが期待していた打感とは違っていたので「約1.5万円でこの感じなのか」と少し驚きました。
それでも、やはり人間は道具の使い方に慣れてくると「それほど悪くはない」という良い点の方を受け入れ始めるのでこの静音設計の静音赤軸のほうが気に入ってきました。
実際にこのキーボードでの打ち込んだ時の音を聞けるように、録音した音声ファイルを用意したので聞いてみてください。
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『Maestro2S』 打鍵音.m4a
キーボード入力ASMRかな?
僕は文字を連続で打ち込む場合に、「ドコドコドコッ」とまるで2階で暴れまわる子供の足音のように聞こえる感じで早く打ち込む傾向があるので、この録音した打鍵音でもその部分がしっかりと入っていますね(笑)。
逆にゆっくりと打ち込んだ場合の音は「トストス」といういかにもメカニカルキーボードの音を抑えた感じの音がするので、これならば深夜などで静かに文字を打ち込むときでもそこまで耳障りになることは無いと思います。
キーを押したときの感触や肌触りも、スルスルとした触感なので地味に高級感を感じられます。これは5000円台のキーボードにはないこのキーボード特有のキーキャップの材質がなす触り心地なのかなと思います。
〇キーにはCherry MXスイッチを搭載
キーキャップを外してみると、赤い軸の上に『CHERRY』という文字が刻印されているのが分かります。
これはCHERRY MXスイッチといって、ちゃんとしたメカニカルキーボードで青軸やら茶軸・赤軸を謳っている製品であれば必ずこの文字が搭載されているはずです。
これは、キーの押下に対してスイッチ下部のばねが反応してキーの入力が検知されます。1つ1つのキーに対しての構造としてこのスイッチが搭載されているため設計側としてはコストがかかるものでもあるといえます。
そしてこのキースイッチが搭載されてあるキーボードであれば、キーの押下に対する耐久性が高いので長期間の使用に優れている製品でもあります。
ちなみに、僕が先ほど言っていた中華の赤色のゲーミングキーボードにはこの刻印がされていませんでした。
あっちのはゲーミングキーボードなので、それなりに強くキーを押したときの感触としては青軸も含めて面白かったのですが、普通に文字を打ち込む作業を行う際にはこのCerry MXスイッチが搭載されているキーボードのほうが作業にはおすすめです。
〇レトロデザインと高級感の親和性
黒いボディにグレーのキーキャップ、そして全体的な配色が80年代のキーボード風でレトロ感満載です。
僕は1980年には生まれてすらいないのですが、このキーボードからはブラウン管モニターとセットでデスクに置かれている情景が思い浮かべられます。
よくある「タイプライター風キーボード」とかよりも、この『Maestro2S』のキーボードの形のほうが純正なキーボード感もあるので、変に凝ってなくて受け入れやすいデザインであると言えます。
また、以前使っていたゲーミング用キーボードではパームレストが付いていたのですが、このキーボードにはそれが無いので↓下の写真のようにMMTTのパームレストを別途購入して使っています。
やはりパームレストがあったほうがキーボード入力の際に手首の疲れが軽減されるので、これは有ったほうが良いと思います。
そしてMaestro2Sやパームレストにも滑り止めが付いているのですが、100均で買った滑り止めシートを敷いてあります。
このパームレストは、ウォールナット無垢材というもので作られており手触りが優しく、僕はキーでの文字入力の際に、手のひら下半分の部位である「母指球」「小指球」をこのパームレストに置きながらタイプ入力をしています。
やはりパームレストあると無しでは打った時の手首の疲れ方が全然違くて、パームレストに置いた手のひらの母指球を軸に指の移動ができるのでとても打ち込みやすいです。
反対に、パームレストが無い場合ではこのキーボードの厚みの高さに合わせてタイピングするので長時間の文字入力の作業では母指球や手首に痛みが生じてくるかもしれません。
そのためパームレストはキーボードを使う際にはぜひセットにして買うと良いと思います。
☝この商品のMサイズがちょうどMaestro2Sのキーボードの幅より少し小さいくらいの大きさなので、もし揃える場合はMサイズで良いと思います。
〇高級キーボード入門用として
アーキスのMaestro2Sは場所をとらない省スペースであり、テンキーもその省ペースな大きさに見事に収まっているため普通に使い勝手が良いです。
ただまだ使い慣れていないうちは、メインのエンターキーが少し小さいことに違和感を覚えると思います。特に先にゲーミング用のメカニカルキーボードなどを使っている場合や日本語配列を使っている人にとってはこの小ささではエンターキーを押すのに押し間違えてしまう可能性もあると思います。
また、テンキーをよく見てもらうと「0」の位置が最下段の真ん中にあります。これはほかの外部接続のテンキーや、テンキー搭載のキーボードでは「00」などのキーが置かれている場合が多いので、普段からそういったテンキーを使っていた場合は戸惑うかもしれません。実際に僕も0の位置には少し戸惑いました。
しかし使い慣れてくれば、「押しづらいな」という感覚がなくなってくるので要は慣れが大事です。
メカニカルキーボードの割には音が小さく抑えられているので、周りの人に「タイピング音がうるさい」などと言われることもないだろうし、自分で打ち込んでても「耳障りだ」と気にならないかと思います。
僕としては新たなキーボードとして今後もお世話になっていくキーボードであると思えます。
唯一無二のこのレトロなデザインにハマれば、そのまま長期間の使用も考えられます。
少しだけ値段が張るかもしれませんが、高級キーボードを買ってみたいと思っている人にとって入門用として買ってみるの良いと思います。
キーボード軸は静音赤軸をおすすめします。
それではまた。
ばいなら。