40回目 PC苦手な人にこそラズベリーパイのススメ
食べ物じゃありません。
『ラズベリーパイ』という、マイクロコンピューターを知っていますか?
まず、「マイクロコンピューター」というのは、 CPU(中央処理装置)や記憶装置,入出力装置などコンピューターの諸機能を1個あるいは数個のLSI素子で構成する超小型コンピューター。
らしいです。
説明から分かる通り決して「マイクロソフト社が作ったコンピューター」ではありません。
☟以下画像はRaspberry Pi 3Bの本体の画像です。
こんな感じのまるっきり基盤な本体をしており、いうならばカードサイズの緑色の基盤にいろいろ機器が組み込まれているもの、という感じの物体です。
いちおう、実際に僕も過去に購入したことがあります。↓
〇これは何? 通称『ラズパイ』です
こんなカードサイズの基盤を見せられても、何が何だかわからない人も多いかと思いますが、いわゆる『おもちゃのように使えるコンピューター』になります。
「で?」
と思うかもしれませんが、こいつはこの大きさでほぼパソコンのように使うことができます。
しかも用途は「パソコンのように使える」に限らず、様々な機器と接続することによって『監視カメラ』や『自作ラジコンロボット』、『ラジオ』やその他もろもろDIYが出来ちゃいます。
つまり、これをもって何かしら創作物を作ることによってパソコンが苦手な人でも少しはパソコンの知識に詳しくなれる、パソコンを使うことが楽しくなるといった効果が生まれるのです。
特にものづくりや電子工作が好きな人にはおすすめです。場合によってはんだづけで、いろんなセンサー機器にワイヤー接続したりすることもできます。
自分で電子工作を楽しむこともできますが、実は商業用にも使われており有名どころだとあの「くら寿司」の寿司を頼むときのタッチパネルディスプレイに使われていたりするんですよね。
↑横から撮られた写真をみると、LANケーブルが刺さったよくわからない基盤っぽいものがありますね。
ほかにもUSB TypeAポートらしきものも見えています。
これ、実はラズパイなんです。
ほかにも、くら寿司では回転レーンの皿が「鮮度くん」という被り物をしているかもしれませんがあそこのにもラズパイが使われています。
これはラズベリーパイに接続したカメラでQRコードを読み取り、「お客さんが鮮度君から皿をとったかどうか」を判断しているものらしいです。
詳しくは下記のリンクを貼っておくので、興味がある人は☟リンク先を確認してみると幸せになれると思います。
理工系が得意な人は「面白い」と思うのではないでしょうか。
〇Raspberry Pi のOSはlinuxベースのOS
このカードサイズの基盤にはLinuxベースのOS通称「Raspberry pi OS」というオペレーティングシステムを使うことができます。
このRaspberrry pi OSはつい最近の2020年にこの名前に変更され、以前は「Raspbian」という名前のOSでした。
そして「Linuxとは何ぞや?」と思うかもしれませんが、簡単に言えばオープンソースなオペレーティングシステムのことです。
オープンソースとは、誰もが無料で改変できるソースコードつまりはプログラムコードであり、Linuxはその代表格ともいえる存在といえます。
このオープンソースなLinuxベースで開発されたRaspberry pi用のOSがRaspberry pi OSになるということです。
因みにほかのOSも入れようと思えばラズベリーパイにインストールすることができるのですが、今回はその説明については省きますね。
○ラズパイを使ってみよう
ラズベリーパイにはいろんな型と種類があるのですが、今回紹介していくのは「ラスベリーパイ 3 モデルB」になります。
そしてこのラズベリーパイ 3 モデルBに必要な電源コードは「Micro USB type B」になります。 これは少し前のAndroidスマホにも採用されていた電源供給のポートなので、Androidスマホユーザーにはなじみ深い物ですね。
電源はこのラズベリーパイ3 モデルBでは2.5Aの電力を必要とします。
他のモデルでは、例えば「Raspberry Pi Zero WH」というモデルがあるのですが、このモデルはまさにIoTの使用を主としたモデルであるため、必要な電力が少なく1.2Aあれば十分です。
このようにモデルによって必要電力も変わってくるのがラズベリーパイの大きなポイントです。
モデルは使用用途によって別にあり、最新のラズベリーパイのモデルである「ラズベリーパイ4」、「ラズベリーパイ 400」というモデルでは主にデスクトップパソコンライクのような使い方を目的としたモデルでありスペック的にもほぼパソコンの代用として使えるようなものになっています。
はてさて、話は戻してラズベリーパイのモデル3Bですが、このモデルはどちらかといえば平均的なスペックをしたモデルになります。
3Bではまさに「はじめてのラズパイ電子工作」に向いているモデルであると同時に、Raspberry Piとはどうやって使うのかを知るためには最適なモデルです。
そしてラズベリーパイを手に入れてからやる最初の実験として、
「Lチカ」
という作業があります。
「Lチカ」とは、ラズパイの電子出力制御が行えるGPIOという部分にジャンプワイヤという送電線のようなものをつなげることにより、外部ボードに挿してあるLEDを光らせる実験のことを言います。
このGPIOといわれている部分の制御ではラズベリーパイからプログラムやコンソール画面でのコマンド入力により、実行することにより電力を流すことができます。
このようにLEDを光らせたり消灯させたりするプログラムの、実行させる条件に「モーションセンサー」といった外部トリガーを取り入れることによって「ラズパイのセンサーに手を近づけたらLEDが点灯する」のようなプログラムを作ることも可能になります。
僕はそういったセンサーを別途購入するのが面倒くさかったので別にそういった実験はしていません。
しかしこれとは別に、ジャンプワイヤと100均で売っているイルミネーションライトを接合してちょっと面白いものを作ってみました☟
●「ネコのシルエットライト」
↑ナイトランプとして使え、、、、ません。🪔
こういったように、アイデア次第で自分ならではのよくわからないガラクタもとい「作品」を作ることができます。
ほかにも☟のように、液晶モジュールを組み込むことにより、ラズパイ本体画面を一体化させたりすることもできます。
このように本当に「おもちゃのようにいじって遊べるPC」がラズベリーパイという代物になります。
ですが使い方を変えれば、産業用にも使えますし趣味として電子工作で楽しんだりすることも可能です。
PCが苦手な人でも「ラズベリーパイを使ってる」という一言を、パソコン使えるぜマウントをとってくる人間に対してかましてやることで、マウントマンを「!?」と驚かせることができるかもしれません(?)
別にそこまで敷居が高いようなものでもないので、子供用のおもちゃを買うくらいの程度でスターターキットみたいなのを買ってみるといいかもしれませんよ。
〇案外、今の小学生はこういったものに先に触れているかも...
僕はラズベリーパイ自体は高校生の時に知ったのですが、自分で手に入れたのは大学生の頃でした。
今の小学生は「プログラミング教育」なるものがカリキュラムに取り入れられているので、教材としてRaspberryPiが投入される日も近いのかもしれません。
とりあえず僕はこれを手に入れてからは、Lチカなどの実験をして他にもPythonやJavaScriptのIoTプログラムの実験道具にしていました。
たまに100均で買えるイルミネーションライトの点灯操作をしたりして遊んでいたのですが、ハマる人はとことんハマるかもしれません。
実際に僕も秋葉原にある電子部品専門店などには何回も立ち寄るくらいラズパイにハマっています。
Amazonでラズパイグッズを買うことができますが、秋月電子通商 などでもラズパイで使えるセンサーなどの商品が売っているのでラズパイに興味を持ったら買いに行ってみるのもいいかもしれませんよ。
ちなみに秋月電子通称はこういった電子部品の老舗であり、秋葉原にも店舗を構えております。
今回の記事を読んで、ラズベリーパイに初めて知った人が少しでも興味が持ってもらえたら幸いです。
使ってみると結構楽しいですよ、これ。
それでは今回はこんな感じで終わります。
ではまた次回で。
バイナラ!