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13回目 マルチモニターは生産効率を下げる

 

 

人間には目は2つあっても、脳みそは1つです。

 

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 PicographyによるPixabayからの画像 

 

 

 

パソコンのワーキングスタイルとして、モニターを2枚以上使い作業をおこなう「マルチモニター」、「デュアルディスプレイ」という手法があります。

この方法では、モニターを複数枚用意することでモニターを1つの作業スペースとして使用する拡張機能と、1つの画面の内容をもう1つのモニター画面へ同じ内容を映し出す複製機能があります。

 

そして、この拡張機能の方を使い、2つあるモニター画面を1つの作業スペースとして使用するマルチモニターとしての使い方が一般的です。

 

しかし、マルチモニターでは作業をする場合、かえって作業の効率が悪くなってしまう場合があるのです。

 

 

 ○2画面モニターで起こるマルチタスキングでの弊害

 

マルチモニターでは画面を2つ使えるので、つい複数のアプリケーションを展開してしまいがちです。

実際にマルチモニターで作業を行う場合、片方は作業メインで使用するメインのモニター画面、もう片方は何か資料ファイルやブラウザを表示用または、ビデオ通話や動画再生や音楽再生用などで使用するサブのモニター画面という使い方で作業をします。

 

しかしこの方法では、メインで作業を行うモニターとは別に、もう片方のモニターでもアプリケーションを動かしているので、メインのモニターでの作業が阻害されてしまう場合があります。

たとえばブログの執筆の際、メインモニターでは打ち込む作業をしているのに、もう片方のサブモニターではYoutubeなどの動画を再生しながらで作業を進めようとすると、メインモニターでの作業に集中が出来ずに、たびたびYoutubeの動画のほうへ注意が向いてしまうのです。

こうなってくるとメインの作業はどんどん作業スピードが落ちてしまい、結果的にブログで1つの記事を書くだけでも結構な時間がかかってしまうのです。

 

これはいわゆるマルチタスキングによってもたらせる弊害であり、マルチモニターでの作業では、人間はマルチタスクで作業をしようとしてしまうのです。

 

マルチタスキングでは、人はタスクの生産性を下げ、1つのタスクに対する集中力の低下やタスク1つ1つの対する処理スピードも落ちてしまうのです。

 

○マウスカーソルもキーボード入力も、1つの入力に対し1つの応答

 

マルチモニターで作業をしても、入力機器であるマウスのカーソルで画面のまたぐように動かす必要があります。そしてキーボードでは、テキストを打ちこむ箇所は作業画面で選択されている範囲でしか打ち込めません。

 

これは入力機器でも、2つの別々のアプリケーションで同時に個々で別の入力操作ができないということになります。

 

2つある別々のアプリケーションで同時にテキストを並行入力する作業のタスクなどそもそもありませんし、仮に2か所を同時にマウスでクリックしたしても、人間はクリック後の2つの画面での画面処理に反応していくことはできません。

 

つまりパソコン側も、入力機器に対して1つの入力に対して1つの動作の応答が返ってくるということを前提に作業をするものなので、2つの入力による処理命令を2つ即応実行して作業応答するという使い方にはまったく適していないのです。

 

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○マルチモニターでは複数のアプリ実行がパソコンのRAM使用率を高めてしまう

 

マルチモニターでは、複数のアプリケーションを起動して作業してしまいがちです。これが例えば動画編集用ソフトと動画加工編集ソフトの同時起動や、画像編集のソフトとベクター画像編集系のソフトを並行して使用する場合、これらのマルチタスキングでの作業はパソコンのRAMの使用率を高めることになります。

 

複数のアプリケーションを起動して作業をする場合は、パソコン側にも複数の処理の負荷がかかってしまい、スペックパワーが低いパソコンを使用している場合では、ソフトの処理にパソコンのパワーが追い付かずに処理落ちしてしまう場合もあります。

 

また、複数に同時にアプリケーションを起動して作業していると、コンピュータ自体の全体的な処理パフォーマンスが低下してしまいますし、これらのRAMの観点からもマルチモニターでの複数のアプリケーションの起動はあまりよくない使い方といえます。

 

○逆にマルチモニターでの作業が向いている場合とは

 

逆にマルチモニターでの作業が向いている場合を考えます。

まず、パソコン自体のRAMが16GB~32GB以上のスペック性能でなおかつコア数の多いマルチスレッドに処理対応した高性能のCPUが搭載されたPCであれば、複数のアプリケーションを同時に起動して処理をする場合でも問題ないかと思います。

そしてそれほどまでの高性能PCで複数のアプリケーションを立ち上げてまで行う作業というものについて挙げていきます。

 

  • PCでゲームをプレイしながらのネットでの同時配信
  • 複数の証券会社との株価チャートを表示しながらのトレーディング
  • プログラミングでの複数のエディタ表示や開発ツールの実行
  • 動画編集ソフトや画像編集ソフトによる複数のアプリケーション起動
  • CADソフトによる図面を並べて表示しての設計作業

 

これらの作業は、13インチのノートパソコンのような小さい画面で作業する場合にはとても向かない作業であり、高性能かつ複数のモニターで作業したほうが作業効率も上がります。

実際に僕も過去に動画編集やプログラミングしたときは、1つの画面でアプリケーションを小さなノートPCの画面で分割表示して作業するよりも、2つの画面で作業を行ったほうが断然効率良く作業ができた記憶があります。

 

マルチモニターでは2画面を使う、という方法はパソコンを使う時の使用目的によって1つの画面で集中的に行うか、2画面で作業範囲を増やして作業するかを考える必要があると言えます。

 

 

○マルチモニターをやめれば仕事や作業も早く終わるという事実

 

マルチモニターで作業する場合よりも、1つのモニターで作業したほうがかえって作業の完了は早くなります。

パソコンで複数のアプリケーションを2画面にまたいで表示して1つの作業を行った場合と、1つのモニターだけでアプリケーションでの作業を行った場合はどちらが早く完了するでしょうか?

 

考えなくてもわかりますが、作業の「完了」の指すものが「作業を終わらせパソコンの電源を切る」を指す場合なら、アプリケーションでの作業を終わらせ、最後に起動しているアプリケーションを閉じて電源を切る、までの流れであるとすれば、圧倒的に後者が早いです。

 マルチモニターの画面で、複数のアプリケーションを操作して何か作業する場合、たとえどんなに素早く作業が完了したとしても、アプリケーション1つ1つファイルを保存してから閉じ、パソコンの電源を切るという一連の流れが出来てしまいます。

 また、もう片方のモニターではバッググラウンドで何かしらのアプリケーションの処理実行しておりその処理が終わってからパソコンの電源を切った場合では、電源を切るまでのスピードの違いは明白です。

そして片方の画面での作業をすべて終わらせたとしても、もう片方で立ち上げていたブラウザでまた何かネット検索でも始めたりしてしまえば「パソコンの電源を切る」という最終目的はもう少し後になってからのことになってしまうでしょう。

 

1 つの画面内で作業するほうが、より集中的に素早く作業を完了することができるのです。

 

○マルチタスキングからの脱却

 

マルチモニター=マルチタスキングであるということは、どうしても切り離せない因果関係であるため、その関係をすこしでも断ち切って作業効率を上げたいのであれば、マルチモニターではなく、1つのモニター画面での作業を行うように心がけましょう。