今回は「トラックボールマウス」という種類のマウスです。
昨今テレワークやらなんやらでおすすめPC周辺機器として取り上げられているネット記事などを見ますが、このマウスを購入したのはいまから約3年ほど前でした。
今更ながら引っ張り出しての使用感とかの感想をここに書いていこうと思います。
○Logicool SW-M570
ロジクール社から出されたこのマウスは、通常の3ボタンマウスの左側部分に、まるで小さなボーリングの玉のようなものが埋め込まれているワイヤレスのマウス、という商品です。
通常のマウスと何が違うのかというと、その見た目の他にもカーソルの操作が違います。
通常のマウスでは手で握っているマウス自体そのものを動かすのですが、これの場合右手の親指でボール部分をぐるぐると動かすことでマウスカーソルを移動させます。
ボールが埋め込まれている内部部分にボールを動かされたことを検知するセンサーが備わっているので、それによってボールを動かしての矢印カーソルの移動操作を実現しています。
実際に使ってみるとわかるのですが、使い始めの最初はこのボール操作に慣れないせいかかえってマウス操作が苦に感じてしまい通常のマウスに戻ろうかと思いました。
しかし数日使い続けてみると、省スペースにおけるマウスの操作と手首をまったく動かさなくてもマウス操作が可能な点がトラックボールマウスの魅力であると気づきました。
つまり、マウスを置くときにマウスパッドがいらないことや、デスクがごちゃごちゃでマウスを動かすための範囲が狭い場合でもこのマウスのトラックボール部分をぐりぐりと回すだけでカーソル移動が行えるのです。
普通のマウスやノートパソコンのトラックパッドとは違う操作で矢印カーソルの操作をしている、と使いながら思いました。
そして、スペースを選ばないという点においてはトラックボールマウスはとても優秀アイテムであると思います。
○トラックボールマウスを使ってみて思ったこと
○良点
・場所を選ばないでマウスを据え置きにし、マウスカーソルの移動ができる
・手首から上を動かさす、基本親指でのボール操作で楽
・Web閲覧のページ操作が楽、ファイルのドラッグ移動もやりやすい
・デュアルディスプレイなどでの大きい範囲のマウスカーソル移動も親指ボール操作だけで完結する
・長時間の腰を据えたPC操作には最適
○微妙な点
・カーソルの移動に対してのボールの空回りを感じる
・13インチなどのノートパソコンなどの小さな画面には合わない
・細かい操作がやりづらい 例:動画編集のタイムライン操作時はストレスフル
・PCでゲームをやる場合には不向き
・カーソルの移動範囲が小さい
・持ち歩きには少し大きいので不便
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トラックボールマウスはやはり普通のマウスとは違い、カーソル移動がボールの回転で動かす使い方をするので、PC作業において活躍する場面と厳しい場面とがあります。
僕的にまず、長時間のPC操作と言えば動画の編集などが考えられるので、このトラックボールマウスを選択したという理由がありましたが、実際にトラックボールマウスを使っての動画編集のタイムライン操作ではまさに「細かいところに手が届かない」という歯がゆさに苛立ちを感じました。
反対に、WebページやPDF資料などを閲覧するときやページの移動操作には使いやすいです。
例えばデュアルディスプレイ下では片方のモニターでファイル表示をして、もう片方のモニターでドキュメント編集をするときに、このトラックボールマウスは2画面のカーソル移動が通常のマウスのような横振りをしなくて済みます。
これはカーソルの横や縦への移動を手首から上を動かさずに操作できるので、2画面をまたいだカーソル移動の操作時はとても快適でした。
○使った感想として
普通のマウスとは違い、マウスを置いて動かす範囲を確保しなくていいというのは良いと思います。これならば外出先やデスク以外の場所でのPC操作もやりやすくなると思います。
しかし実際ほぼデスクトップ化しているわがノートPCにおいてトラックボールマウスはそこまで活躍しません。
それに13インチのような小さな画面のPCではこのトラックボールマウスでを使うとかえって猫背を助長するような姿勢をとらざるを得なくなるので、これもまたマイナス点。
実際に腱鞘炎にもなったこともないので僕には不要かもしれません。
ただ使ってみると、このトラックボールマウスならでは特徴に触れることができるのでそういった体験が意外とオモシロイかもしれません。